熊本大学工学部研究資料館  
運営委員長 吉武 隆一
 
1908(明治41)年に煉瓦造で作られた工学部研究資料館は、もともと旧熊本高等工業学校の機械実験工場として建てられた建物です。ここでは教官や技官により機械に関する種々の実験を通し技術開発に関する研究がなされ、学内や学外で使用される工作機械や実験装置の製作も行われていました。学生たちにとっては、各工作機械の扱い方を実習しモノづくりを身体で覚え、技術者として訓練される場所でもありました。
 
1977(昭和52)年以降は研究資料館として使用されており、高等工業学校時代からの工作機械や歴史資料を展示しています。展示物は各種旋盤、平削盤、立削盤などの工作機械を中心に、各種測量機、教科書類、古写真アルバム、明治から続く高等教育機関で、当初の建物とともに、機械が動く状態で保存(動態保存)されている機械工場は全国にも例がなく、煉瓦造の建物と11台の古い貴重な工作機械は、平成6年に国の重要文化財に指定され、また平成19年には機械学会から機械遺産に認定されました。
工学部研究資料館は、20世紀の技術者を養成し日本の機械文明を支えた生き証人です。
   
     

  

     

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一般公開のお知らせ
 
工学部研究資料館を毎月一回、第三木曜日に一般公開します。

13:00~16:00
←カレンダーをクリックすると
     公開予定日(3ヶ月間)を表示します
重要文化財である工作機械については、修復に携わった専門の職員が説明致します。
散歩がてら気軽にお立ち寄り下さい。ご来館心よりお待ちしております。  
 
      
動画による研究資料館のご紹介
 
画像をクリックすると、動画により工学部研究資料館をご紹介します。建物の歴史と概要を説明し、文化財指定の各工作機械が何を作るためのものか、どのように動き、どのように金属を加工するのか、実際に動くところを見せながら紹介します。
         
Googleストリートビュー
  
工学部研究資料館内部がGoogleマップのストリート
ビューでご覧いただけるようになりました。
画像をクリックすると資料館内部を擬似見学できます!
 
熊本大学には、工学部研究資料館や五高記念館など
歴史的な建物や資料が多数残ってます。熊本大学の
ホームページでは、キャンパス内の歴史散策を紹介する
ページがありますので是非そちらもご覧ください
   
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お問い合わせ
       
問い合わせE-Mail
熊本大学 自然科学系事務課 総務人事担当
〒860-8555 熊本市中央区黒髪2丁目39-1  
TEL.(096)342-3513

   
     
     
           
主な展示品/機械工学関係(重要文化財指定・機械遺産認定)
  
  
名  称 据 付 年 製 造 所
15尺旋盤 1906年(明治39年)  (英)セリッグソン・ネルタール社
10尺旋盤 1906年(明治39年)  (英)テンプスタームアー社
ボール盤 1906年(明治39年)  (米)ロックフォード社
平削盤 1906年(明治39年)  (米)アメリカン ツール ワークス社
6尺旋盤 1907年(明治40年)  (米)ノルトン社
ターレット旋盤 1913年(大正 2年)  (独)シッカルト・シュッテ社
8尺旋盤 1914年(大正 3年)  (米)アメリカン ツール ワークス社
曲がり歯傘歯車歯切盤 1926年(大正15年)  (米)グリーソン社
マーグ歯車研削盤 1930年(昭和 5年)  (米)マーグ社
立削盤 1931年(昭和 6年)  (日)足立製作所
実習用旋盤 1935~39年      
   (昭和10~14年)
 熊本高等工業学校製作
天井走行クレーン 1909年(明治42年)  
動態保存に関する詳しい情報は、熊本大学工学部工作機器センターHPにあります。


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